2020/09/26 13:46
2019/11/15 up分の加筆修正
今回は商品作りに欠かせない材料、布作りについての過去記事をご紹介しますね。
Square Series の布は全てCoiの企画•デザインで村の生産者へ発注をしています。
スタート時から現在に至るまで一緒に布の製作をしてくれているのは
ルアンパバーンに住むタイルー族です。
タイルー族は暮らしの生活品や衣類などを
コットンの手織り布で作っていた民族です。
コットンの糸や布は冠婚葬祭などにも使われています。
その伝統的な習慣は変化をしながら現在でも引き継がれています。
タイルー族の村の暮らしを沢山紹介したい!のですがそれはまた今後に!
・布のデザイン
生産者へ注文するには、まず布の企画が必要です。
布の柄、色、サイズをデザインしていきます。
草木染めや織りの技術は村で出来ることを確認しながらデザインを構築していくのですが
手間のかかる技術であればもちろん工賃が上がってしまいます。
いかにシンプルな方法でオリジナル感を出せるか、というところは
毎回頭を悩ませながら考えています。
・指示書作成
デザインが決まったら次に指示書を作ります。
活動をはじめた頃はパソコンを使って指示書を作ったりもしてみましたが
今現在は手書きで、アナログな方法に落ち着きました。
理由はいくつかあるのですが、
・生産者とのデータのやりとりがうまくできない(スマホはあれど基本SNSの利用のみ)
・私がラオス語を打つのが遅いから手書きが楽
・文字上のコミュニケーションが不安(言語理解、読解力などなど)
というところです。
紙に手書きで大まかなイメージを書きそこに文字で指示を入れていきます。
布地のデザインは、糸1本1本の配置指示も場合によっては必要になるので
指示書と合わせて口頭での説明も必要不可欠となってきます。
色についてはイメージに近い実物サンプルを指示書に貼り付けています。
電話でのやり取りしかできないときは、、、何度でも説明しどうかこちらの意図が伝わっていますよーにと願うばかり。
・サンプル作り・生産
生地のサンプル作りは現状では例えばスカーフ1枚、2枚という単位ではやりません。
できなくはないのですが、やってもらうのは結構大変です。
なので、こちらでサンプルを作りそれを見本に織ってもらうというのが理想的かとも考えていて
今後こちら側でそこまでできたらいいなあとも思っていて
作業ができるスペース作りを少しづつ行っています。(さて一体いつ理想形に近づけるでしょうか?)
ということでデザイン出しとして幅40cm長さ10mくらいでまず織ってもらいます。
これはあくまでも基本で、横糸のみの柄構成の場合はもう少し長さを省略できます。
その後仕上がりチェック、調整して追加生産または大きなサイズの織りに進んでもらいます。
村の生産者もスマホを持っているし写真での確認ができる状況なので、
途中途中で状況を報告してね、とか
今どこまでできてるか写真とって見せてね、とかのお願いしています。
が、こちらから何度も何度も言わないと、向こうからは報告というのは基本ないです。
お願いしているにもかかわらず、わかったと言われたまま写真が送られてこない
出来上がってみたら頼んだものと違うものができている、なんてことは日常茶飯事です。
生産数に関しては、オリジナル布だと最低1反が約20m前後、定番の無地の生地だと40mくらい。
生産者にとっては手織でできる範囲の量産をするほうが効率的だし
それに大口の受注に対しては納期とかそれなりに対応してくれるんだなあっていうのはこれまでの経験上感じます。
またこちらも使いたい時に主となる材料の生地が手元にないってことは
時間のロスにもつながるので、なるべくまとめて注文するようにしています。
新しいデザインの場合はサンプルとしての布が出来上がるのに最低1ヶ月から2ヶ月はかかります。
なんならそれくらいで出来上がってきたら早い方なんですよ~
