2020/10/21 13:29

すっかりタイカーオ族のコットン布のとりことなっているここ最近。

ハンディクラフトフェスティバルでサンプルとして仕入れた布で

早速商品サンプルを作っています。

柔らかくてほんとーに肌触りがよくて身にまっとっている幸せよ。

ラオスもだいぶ涼しくなってきていて、

もう一枚掛布団欲しいなーと思っていたので、この布で作ることを決めました。


ということで、過去のブログ記事の再投稿。

タイカーオ族の村に初めて訪れた時のことを加筆修正して改めて掲載しますね。


-2020/3/11の加筆修正-

ビエンチャンで開催されていたラオスの各県の手工芸品が集まるイベントに行った時に

興味を持って声をかけていたタイカーオ族のコットン織物を生産しているお母さん。

この旅のどこかで会いに行こうと決めていた。

連絡先は聞いていたけれど事前に連絡はせず

村に着いたら連絡するつもりで。


おそらく他の国もそうなんだろうと想像をしているけど

手仕事を見に行くことを目的とした旅は

主要都市と主要都市を結ぶ道の間の村々が生産地であることがほとんどで

初めていく場所は幹線道路沿いに村や目的地があるのかがわからないのと

公共の移動手段だと時間が全くよめなくて帰りが心配で

前に同じ路線の別の村に行った時に既に大変さは痛感していたので

(というかラオスは基本どこもそうだ)

この旅では滞在していた大きな街でバイクをレンタルして

会いに行ってみることにした。どきどき。


出発して1時間ほどたった頃

道端の商店の軒先に集まって編み物をしている女性達を見かけて立ち寄ることに。

この辺りはカム族が多く住む地域で

カム族の主要工芸品である葛でバッグを編んているところだった。

葛の手仕事を見に行こうとしていた村よりも

だいぶ手前で出逢えてテンションが上がる。


タイカーオのお母さんの村までは目安として2時間半かかると言われていたので

一先ずここは後にして先に進む。

タイカーオ族の村へ行くまでに、

いくつか織物や葛編みの生産をしている村があり

その一つに、幹線道路から奥に入る村がある。

そこへも立ち寄る予定だったので尚更急がないといけなくて。

それがこの村、とっても居心地がよく長居をしてしまい

(別記事でブログに書こうと思います!)

気がついたら既に夕方4時前。


この村から幹線道路にでるまで砂利道を約30分、

幹線道路にでてから更に約30km、

日没が大体18時、さあ行くか行かないかどうするか。

迷ったけどせっかくここまできたんだし

行ってみたいという気持ちが勝ったので先に進みました。


目的の村に着いて商店の売り子さんにこの人を訪ねてきたんだけど、と聞いたら

そこだよそこーって目の前を指差した。

偶然にもバイクを止めた場所がお母さんの家の道路挟んで斜め向かい。なんと運がいいの、私。

サバイディーと声をかけながら近寄ってみたら

ちょうどお父さんと一緒に織物の作業をしているところで

お母さんは家の柱を使って経糸の整形をしているところだった。


私の声に反応しこちらを振り向いてくれたので

お母さん久しぶり!私のこと覚えてる?って言ったら

覚えてるよーって言ってくれて、もうびっくりだし嬉しいし

やっぱりきてよかったって深く深く思った。


お母さんと会ったのはあのビエンチャンでのイベントで1回っきりで

その後特に電話したりとかも一切なかったのだけれども

ものすごくはっきりと覚えてくれていた。

え、そんなこと話したっけ??って

こっちがもうすっかり忘れていたことを話してきて、そんな事まで覚えてたの⁈という具合。

あの時の出会いがこんな風に繋がれて

これはまた一緒にものつくりしていきたいと思わずにはいられない出来事となった。


お母さん、

今日は街からバイクで来てて、

また街に戻らないといけなくて

暗くなると怖いからあんまり長居ができないの。

残念なんだけど時間がなくて、、、

と伝え村でのコットン栽培のことや織物、草木染めのことを

ひと通りインタビューしてきました。


もちろん、

デザインを考えたらオーダーするからね!と

ちゃんと宣言してきたよ。