2020/11/24 12:03

ラオスに暮らす少数民族ヤオ族の婚礼衣装に使われる緻密で美しい手刺繍の布-lane peang - 

CoiとYAO族のものづくりのきっかけとなったのはこのlane peangという布。

この出会いがなければヤオ族とのものつくりはなかったかもしれないと言っても過言ではないくらい
Coiにとっては有意な出来事で、想い入れの深い布なんです。
このご縁があってヤオ族との皆とは
今では行事があれば誘ってくれ、何もなくてもいつでも遊びにおいで~と言ってもらえる仲になりました。

もちろん!刺繍のお仕事も依頼しています。
ヤオ族の刺繍は緻密で美しく、『両面直角刺し』と呼ばれる大変高度な技術が有名な民族です。
出来上がってきた刺繍を受け取るたびに、ため息とともにその技術の巧みさにうっとり感心しています。


lane peang(ランペーン)と言われる布はヤオ族の伝統婚礼衣装に使用される脚絆布(足に巻く布)なんです。
こちらは母から娘へ代々受け継がれていく衣装の1つです。
ヤオ族とのお付き合いの中で追々実感するのですが、
この受け継がれていく布たちは滅多に表には出さず大切に大切に保管されています。

写真奥が花婿さん、手前が花嫁さんです。


今回ご紹介しているものはCoiアレンジを加え新たに制作をお願いしたものになります。
(ですがほぼほぼオリジナルと同じです)

ベースの白生地はタイダム族の手織り布を使用しています。
ヤオ族は織物は行わないようなので、近隣に暮らすタイダム族の布を使用し
そこに一針一針刺繍を施していきます。
家事や育児、畑仕事の合間に刺繍の作業をし完成までには約3か月ほどかかっています。
長さが約2mありますので、時には2人で協力し合い作業を行っているようです。

また、婚礼衣装ということで
刺繍の柄にはお互いにパートナーへの尊敬と婚姻生活を円滑に営んでいくという意味が込められています。

このlane peangのご紹介動画をYouTubeにアップしていますので、ぜひ合わせてご覧ください!

手紬手織りコットン布は使えば使うほど柔らかくふわっとした質感が表れてきます。
ストールとしてお使いいただく場合はぜひコットンの優しくあたたかな風合いを味わってみてください。
さらには、白地に黒い大柄の刺繍からは凛とした表情が感じられコーディネートの主役にもなれる布。
モノトーンでシックな大人の雰囲気も併せ持つ1枚です。

インテリアファブリックとしてお使いの場合は
壁に飾ったり、テーブルセンターなどにお使いいただきお部屋のアクセントにいかがでしょうか。
またベッドやソファーに掛けてお使いいただいてもよいかと思います。



なかなかお目にかかれないヤオ族の手刺繍布
私もその魅力に引き込まれた一人です。
手紬コットンの風合いと凛としながらもどこか穏やかで安心感のある刺繍
お気に入りのエッセンスとしてぜひ毎日の暮らしに取り入れてみませんか?